④投資初心者はいくらからはじめる?
- 浩二 橋本
- 2022年7月7日
- 読了時間: 2分
実際に投資を始めようとした場合、「お金持ちじゃないけれど、いくらから投資できるの?」「最初の投資額はいくらが目安?」と、いろいろな疑問が出てきませんか。
まず、「いくらから投資できるの?」という疑問に対する答えは、「100円から」。投資信託という商品でスタートできます。株式投資の場合は、投資する会社によって変わりますが、安いものなら1万円くらいからできます。

投資額の目安
最近の日本人の収入は、35歳未満の一人暮らしの人で毎月25万3,217円(男女平均)、年収に直すと303万8,604円です。この月収のうち税金を除いた、手取り収入は毎月22万89円で、その中で16万5,167円、消費しています(参考:総務省「平成26年全国消費実態調査」)。
単利と複利ってなに?
単利とは
1年間で金利が2%増える単利の金融商品を例に説明します。
元本100万円が、1年後には元本、金利含めて102万円になります。2年目以降も、1年間で元本100万円が2%増えます。あくまで元手は元本だけで増やすので、1年後は元本、金利含めて102万円、2年後は104万円、3年後は106万円、4年後は108万円と、毎年2万円ずつ増える仕組みです。これが単利です。
複利とは
同じように1年間で金利が2%増える複利の金融商品を例にします。
元本100万円が、1年後には元本、金利含めて102万円になります。これが2年目以降は、元本と金利を足した金額が元手になります。単利では元手は変わらず100万円ですが、複利は毎年、元手が増えていくのです。2年後は104万400円、3年後は106万1,208円、4年後は108万2,432円と、単利と比べると、増える金額に差が出てきます。

いくらを投資するとどれぐらいになる?
35歳未満のモデルケースの場合で考えます。
毎月2万円、毎年24万円を年利2%で30年間投資したとすると、投資の元手720万円が、なんと974万円にもなります。現金のまま、または銀行口座に黙って置いていたら、720万円なのに、投資をしたことで254万円も上乗せされることになります。
また、年収が前述のモデルの300万円よりも多く、毎月自由に使えるお金が倍の45万円あるよ、という方はそのうちの10%、つまり毎月4.5万円を投資した場合で考えてみましょう。そうなると、年利2%でも30年後には2,191万円となり、こちらも無事に2,000万円問題を解消できる数字になります。
投資では複利が基本
このように、まず、自分の自由に使えるお金から消費する分を差し引き、残った額の中で、投資できるお金と、貯金できるお金を分けます。
そして、老後の必要額を試算して、老後までの年数と毎月の投資額から、どれぐらいの年利を期待できる金融商品を選ぶことも大切なポイントです。
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